公共空間デザイン

少子高齢化・人口減少や気候変動をはじめ、都市を取り巻く課題が複雑化・多様化する中、公共空間の戦略的な計画・整備を通じた人間重視の地域づくりが求められています。

市民の日常・非日常の支えとなり、地域のポテンシャルを高める質の高い公共空間の実現にあたり、ヒューマンスケールな都市のトータルデザインが重要となります。

都市空間、街並み、土木構造物、建築物、ストリートファニチャー、サイン等、まちの公共空間とその構成要素・関連施設について、設計提案を行なっています。

【これまでの活動実績】

<浅草雷門通りパーケード>
滞留空間が不足する浅草のまちのメインストリート「雷門通り」の車道上に、将来的な道路空間再編に向けた実証実験として、浅草寺雷門や仲見世の景観、商店街のアーケードと一体となったパークレットを設計・施工しました。


<狛江マルシェスタンド>
小田急マルシェ狛江のリニューアルオープンにあわせて、小田急マルシェや狛江駅前の道路・広場空間で様々な用途に活用できるマルシェスタンド(屋台)を設計し、ShopBotで加工した部材を地元小学生と一緒に市民参加のワークショップ形式で組み立てました。

<国士舘大学中央図書館ラウンジ>
国士舘大学世田谷キャンパス中央図書館のラウンジを、図書館利用者をはじめ学生・教職員が自由に利用できる公共空間としてリノベーションしました。リズミカルに垂木が反復するカウンターとスタッキング可能なハイチェアで、多様なアクティビティを誘発する空間を創出しました。

<Shibuya Park Ave. Pocket Park>
滞留空間が不足する渋谷のまちのメインストリート「公園通り」の歩道上に、都会の風景に馴染むリズム感のあるオリジナルデザインのベンチと植栽帯のガーデニングが一体となった、常設のポケットパークを計画・整備しました。(ベンチ設計:4FRAMES、ベンチ制作:アリモト工業)


<Urban Sidewalk Park “PARQUE BANQUETA”>
滞留空間が不足する渋谷のまちのメインストリート「公園通り」の歩道上に、ウッドデッキとガーデニングが一体となった、まちづくりの実験の場となるミニパークを設計・施工しました。

<三宿 Mobile Parklet>
三宿通りにおける歩車道境界(カーブサイド)の一体的な活用の試みとして、YAMAHAのGSM(グリーンスローモビリティ)、歩道上のベンチ・植栽、沿道の店舗と一体となった滞留空間を創出しました。

<SHIBUYA SHARED SPACE PROJECT>
駅周辺の再開発をはじめ高層化・地下化が進む渋谷の街に、豊かなグランドレベルの風景を取り戻すべく、ハチ公前交差点や公園通りを人中心のシェアドスペース型広場としてリデザインする計画を提案しました。

<URBAN OUTDOOR LIVING SPACE in KOBE三宮>
神戸三宮「さんきたアモーレ広場」の新たなデザイン提案募集に参加し、三宮を訪れる市民にとってのアットホームな屋外空間、「まちのアウトドア・リビング」としての広場のデザインを提案しました。

<水苑を装う>
みなとみらいの玄関口として、芝生広場×客船ターミナルを中核とした多機能橋梁を提案しました。都市と自然が融合したダイナミックな景観に溶け込みつつ、まちの新たなランドマークとなるようなダイナミックな造形を目指すとともに、周辺エリアとの連携も考慮したみなとみらいの玄関口となる広場兼ターミナル空間を設計しました。

<INVERSE PROPORTION>
公務員宿舎の大量削減や大型小売店の撤退により廃墟化が進むつくば市の中心部を対象として、自動運転やIOTを取り入れた新型モビリティによる新たな移動のあり方をはじめ、アフターコロナの時代における分散型都市のデザインを提案しました。

<アフターコロナのキャンパス計画>
国士舘大学・世田谷キャンパスを対象として、アフターコロナの時代における教育や生活様式の変化を見据えながら、学生・大学・地域の3者に新たな価値を提供できるキャンパスのデザインを提案しました。

<狛江 HALF DE DOUBLE>
日本で二番目に小さい市「狛江」を対象として、市内に点在する古墳群や枝豆に代表される生産緑地、多摩川河川敷、社寺等の地域資源を活かしながら、地域の魅力を高める公共空間のデザインを提案しました。

<杜守岡崎>
歩行者回遊性の向上に取り組む岡崎市の中心市街地において、土地やモビリティの「シェア」を導入し、近世の封建的な町割を緩やかに解体し、有機的な公共空間のネットワークを漸進的に構築することで、まち全体が緑あふれる広場のような空間となるデザインを提案しました。

<COUPLET 呼応する空間>
官民の開発が進む丸の内エリアにおいて、仲通りと行幸通りの交差部に新丸ビルの解放的な吹き抜けと一体となった広場空間をつくるとともに、東京駅の駅舎を引き立てる水盤を持つ広場、及び皇居の歴史と伝統を引き継ぐ森の道を提案しました。

<LAVAPIERCE>
マドリード市旧市街南東部に位置するラバピエス地区は、様々な国の移民が集まる地区であるが、傾斜地に細街路が入り組む地理的条件のため、公共空間に乏しく閉鎖的な構造となっている。そこで、公共施設をつなぐ歩行者空間のネットワークを挿入し、地域住民と外部者、及び異なる民族の間にコミュニケーションを生むとともに、アイデンティティ発現のための場を提案した。