行動調査・交通調査

質の高い公共空間の計画・設計にあたり、人間工学の観点から空間デザインと人間行動の関係をデータで読み解くことが重要となります。

広場や街路をはじめとする都市の公共空間における人間行動、及び交通状況に関する様々な調査を行なっています。

【これまでの活動実績】

<屋外空間における滞留行動の調査>
全国各地で交流活動の促進や賑わい創出を目的としたまちなか広場の整備や道路空間のオープン化が進む中、デザイン検討のための社会実験や、ストリートファニチャーを用いた屋外空間の戦略的な利活用に向けた検討を進めています。

街路や広場・公園における仮設物設置の社会実験等と併せて、行動観察・動画撮影・アンケートを組み合わせた行動調査を実施し、屋外空間のデザインが人間行動に及ぼす影響をデータ化しています。

<歩車共存道路における交通状況調査>
歩行者中心のウォーカブルなまちづくりに向けた取り組みが全国に広がる中、まちなかの道路空間について、シェアドスペースをはじめとする歩車共存型道路の新たなデザイン導入に向けた検討を進めています。

行動観察・動画撮影・スピードガン・アンケート等を用いて、自動車・自転車・歩行者の挙動をデータ化し、空間デザインや街路ネットワークと利用状況の関係を分析することで、歩車共存型道路のデザインに資する基礎データの収集や、歩行者の回遊性向上に向けた課題抽出・施策提案に取り組んでいます。

<屋外における喫煙の実態調査>
2018年7月の健康増進法の一部改正を受けて、全国の教育機関や病院、行政機関では敷地内における屋内全面禁煙と屋外喫煙所の設置を検討しています。

そこで、国士舘大学世田谷キャンパスをケーススタディとして、学生による喫煙の現状を把握するとともに、屋外喫煙所の適正な配置や効果的な受動喫煙対策を検討するため、喫煙者を対象とした行動観察・アンケートを実施しています。